- LPOって言葉は聞いたことあるけどよくわからない…
- ランディングページって具体的にどこをどう改善すればいいの?
- 運用しているランディングページのコンバージョン率を上げたい!
と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ランディングページは制作して終わりではなく、分析や検証を繰り返すことで、より成果の高いランディングページに改善していくことが重要です。
そこで重要になるのが「LPO(ランディングページ最適化)」という考え方です。
この記事では、「ランディングページ運用において重要なLPOの具体的な手順と改善のポイント」について、初心者の方にもわかるように解説します。
この記事を読むと、ランディングページの改善方法がわかり、あなたのランディングページのコンバージョン率をアップさせることができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼ランディングページの作り方や制作の流れについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
LPOとは、CV率をより高めるためにLPを改善すること
LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、日本語で「ランディングページ最適化」といいます。
具体的には、コンバージョン率(コンバージョン数)をより高めるためにランディングページを改善する施策のことです。
ランディングページの目的は、コンバージョン率(コンバージョン数)を最大化することです。
目的を果たすためには、いかにユーザーの興味・関心を引き、途中離脱を防止するか・コンバージョンに繋げられるかが重要になります。
そのためには、文章の内容や使用する画像、デザイン、全体の構成、レイアウトなど、ランディングページをユーザー心理に寄り添った内容に最適化することが必要です。
ランディングページは一度作って終わりではなく、実際に運用したあと、効果を測定し、分析・改善を繰り返すことが重要なのです。
SEOとの違い
LPOと似た言葉として、「SEO」があります。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。
具体的には、検索エンジン(Google検索など)で、検索する人の意図にあったホームページを検索の上位に表示させる仕組みのことです。
検索エンジンで上位表示させるために行う施策のことを「SEO対策」といいます。
SEO対策は、検索エンジンで上位表示させることでホームページへの訪問者を増やすことを目的として行われます。
LPOと言葉は似ていますが、内容はまったく異なるので注意しましょう。
LPOの手順
では、具体的にLPOを行う手順について解説します。
LPOの流れは、下記のとおりです。
- LPを制作する
- 目標を設定する
- LPを運用する
- 分析し、課題を見つける
- 改善パターンを作成する
- A/Bテストを行い、効果を検証する
- LPを最適化する
①LPを制作する
まずはランディングページを制作します。
制作するうえで重要なことは、ランディングページを「何のために」「誰に向けて」作るのかを明確にしておくことです。
また、どのように運用するかによっても作るランディングページの内容も変わってくるため、運用方法についても作る前に決めておきましょう。
▼「ランディングページの制作の流れ」については、こちらの記事も参考にしてみてください。
②目標を設定する
ランディングページの制作前か少なくとも実際に運用を始めるまでに、ランディングページの目標となる指標(「KGI(重要目標達成指標)」や「KPI(重要業績評価指標)」)を設定しておきましょう。
ランディングページでは、例えば「月に30件のコンバージョンを獲得する」といった“コンバージョン数”が基本的に最終目標(KGI)となります。
そのコンバージョン数を達成するための“コンバージョン率”も重要な指標になります。
その他、アクセス数、クリック率、離脱率、インプレッションなど必要に応じて目標を設定しましょう。
意味 | 設定する指標 | |
---|---|---|
KGI | 最終目標を数値で定めたもの | LP運用においては、基本的に「コンバージョン数」をKGIとして設定する |
KPI | 最終目標を達成するための中間目標 | コンバージョン率、アクセス数、クリック率、離脱率、インプレッションなど |
③LPを運用する
ランディングページは主にWeb広告を使って運用しますが、他にもSNSやメルマガを使って集客する方法などもあります。
どのような方法で運用するかは、ランディングページを作る前に考えておきましょう。
④分析し、課題を見つける
ランディングページの運用後は、Googleアナリティクスやヒートマップ分析ツールなどを使って成果を分析します。
KGIやKPIとして設定した目標を達成できているかを確認し、達成できていない場合は、現状のランディングページの課題を洗い出しましょう。
現状のランディングページのどこに課題があるのか仮説を立てます。
例えば、
- ファーストビューに問題がある
- CTAボタンに問題がある
- 入力フォームに問題がある
- 全体の構成に問題がある
- 出稿した広告に問題がある
など、さまざまな仮説が立てたれるでしょう。
⑤改善パターンを作成する
仮説を立てたら、その仮説に基づいた改善パターンを作成します。
例えば、「ファーストビューに問題がある」という仮説1つに対しても、
- キャッチコピーの内容
- キャッチコピーの文字のデザイン
- メインの画像
- 文字や画像のレイアウト
- 使用する色
など、改善しうる箇所はさまざまです。
改善パターンを作る際に重要なのは、「変更は一度に1か所ずつ行う」ことです。
複数の箇所を同時に変更してしまうと、この後検証する際に、どの変更箇所が結果に影響したのかがわからなくなります。
時間はかかりますが、同時に変更する箇所は1つに絞るようにしましょう。
⑥A/Bテストを行い、効果を検証する
そして、改善パターンとして作成したランディングページと最初に運用したランディングページとで、「A/Bテスト」を実施します。
A/Bテストとは、「異なる複数のパターンを用意し、どのパターンが最も効果が高いかを比較するテスト」のことをいいます。
A/Bテストを行い、どのパターンのランディングページが最も高い成果を出したかを、分析ツールを使って再度検証します。
▼「A/Bテスト」については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
⑦LPを最適化する
A/Bテストの結果、最も成果の高かったランディングページを残し、さらに別の箇所を改善したパターンを作成します。
そして、再度A/Bテストを行います。
必要に応じて目標を修正しながらこのサイクルを繰り返すことで、ランディングページを最適化し、成果(コンバージョン率やコンバージョン数)を最大化することを目指すのです。
これがLPOの一連の流れです。
LPOを行う際に重要な5つのポイント
最後に、LPOを行ううえで大切なポイントを5つ紹介します。
目標となる指標を設定しておく
LPOを行う前には、必ずKGIやKPIといった目標を設定しておきましょう。
例えば、「月間30件のコンバージョンを獲得する」というKGIを立てていれば、
仮に20件のコンバージョンしか取れなかった場合、
- コンバージョン率を上げるためにLPを改善する
- アクセス数を上げるために広告を改善する、かける広告費を増やす
など、その後取るべき戦略を考えることができます。
ところが、目標となる数値が定まっていないと、その後どういう戦略で成果を上げていくのか決めることができません。
また、いつまで改善の施策を繰り返せばいいのかもわかりません。
仮でもいいので、必ず最初に目標値を設定してからLPOを行うようにしましょう。
分析ツールを上手く活用する
KGIやKPIといった目標値を設定しても、それを計測できなければ意味がありません。
今は、さまざまな数値の計測や分析ができるツールがたくさんあります。
特に「Googleアナリティクス」と「ヒートマップ分析ツール」は必ず導入しておきたいツールです。
分析ツールを上手く活用して、LPOを適切に行いましょう。
▼「LPの分析に必要なツール」については、こちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
LPそのものだけでなく広告の改善も検討する
コンバージョン数は「コンバージョン率×ユーザーの訪問数」で決まります。
「コンバージョン率」はランディングページを改善することで上げられますが、「ユーザーの訪問数」は広告を改善する(もしくは広告費の予算を増やす)ことで上げられます。
コンバージョン数を上げるために、ランディングページそのものの改善だけでなく、広告に改善の余地がないかも検討するようにしましょう。
具体的には、リスティング広告の場合、
- 見出し・説明文の内容
- キーワード選定
- 配信ターゲットの選定
- 配信スケジュール
などが改善の対象になります。
広告でもランディングページと同様A/Bテストを行い、最適化していきましょう。
実際に運用するまで結果はわからないということを理解しておく
LPOはランディングページの成果を最大化することを目的に行いますが、こうすれば必ず成果が上がるという方法があるわけではありません。
分析し、仮説を立て、改善し、検証するまで結果はわからないのです。
そのため、成果を最大化するためには、このサイクルをひたすら繰り返すしかないということ理解しておく必要があります。
A/Bテストは劇的な効果改善が見込めるわけではないと理解しておく
とはいえ、A/Bテストは、ランディングページを1箇所ずつ改善して少しずつ成果を上げていく方法です。
成果を2倍、3倍と劇的に改善するための施策ではないのです。
運用したランディングページの成果が想定よりもはるかに低かった場合は、ランディングページを一から根本的に見直す必要があるかもしれません。
まとめ:ランディングページは改善を繰り返して最適化していくことが重要
以上、「ランディングページ運用において重要なLPOの具体的な手順と改善のポイント」について解説しました。
ランディングページの成果をより上げるためには、一度作って終わりではなく、改善を繰り返して最適化していくことが重要です。
そのためには、「分析→改善→検証→最適化」というPDCAサイクルを繰り返す必要があります。
今回紹介したポイントを押さえてLPOを行い、ランディングページの最適化を目指しましょう!
ランディングページ制作について分からないことがあれば、下記公式LINEから無料でご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。